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第17回矢追インパクト療法学会報告(H22.4.12)

 上記学会が平成20年4月11、12日東京の学士会館で福岡県の西田正文先生の担当により開催された。
 11日の懇親会では、矢追博美先生が昨年9月に第4回マケドニア呼吸器学会兼国際学会で発表された「日本から始まった新型の治療法”矢追インパクト療法(YIT)”」についてご報告された。ついで、本年1月2日東京日比谷公園の年越し派遣村で矢追先生がなされたYITについてのビデオ上映があった。RS3PE(Remitting Seronegative Symmetrical Synovitis with Pitting Edema)と診断され、熊本から矢追インパクトクリニック東京に通院していた中年男性の患者さんが、都合で通院できなくなって症状が悪化し、全身の疼痛のために動くことができなくなったが、自宅で矢追先生によるYITを受けて症状改善したビデオが上映された。全身に数十か所の注射(注射液の全量約0.7mL)を次々に受けると、立ち上がり、歩き、楽に腕を上げることが即座に出来るようになって、患者さんは喜びのあまり涙ぐむほどであった。他に、認知症の高齢女性がYITにより症状改善し、O脚もよくなり両膝が付くようになった例などのビデオ上映があった。
 12日の発表は以下の通り。西田正文先生(福岡県)は、「慢難治性咳嗽と矢追インパクト療法」の題で、経穴を利用した方法で良好な成績を上げていると発表された。林茂先生(石川県)は「YITの治療経験(8ケ月)」と題しアレルギー疾患他での良好な成績を示された。次いで、徐延瑞(スルウー チェンスルウー)先生(韓国)は「耳鳴における矢追インパクト療法」でYITが有効だった7例についてご報告された。YIT+テーピング+NSAIDs使用中止が有効であるとのことだった。次いで、山脇昂先生(東京都)は「糖尿病診療上の運動代替療法としてのYIT」の題で、長期にわたるYITにより、寝たきりの患者でもHbA1cと中性脂肪値が改善することを示され、YITは筋肉の熱産生を高めることで糖代謝を改善する効果があり、運動療法の代替療法として捉えることができる『反対[誘導]刺激療法』であると述べられた。
 小島孝彦先生(愛知県)は「うつ病に対するYITの効果」で、3年間の薬物治療が無効の46歳男性で、YITと鍼、気功治療の著効例を示された。現在はうつ病の他にパニック障害などの神経疾患患者に対しても積極的にYITをされているとのことだった。
 ついで、耳鼻科医の 片平文先生(群馬県)の「アレルギー性鼻炎におけるYITの有効性について」の発表では301名のアレルギー性鼻炎の患者にYITを行ない、自覚症状に鼻鏡所見も併せて判定し、著効・有効が83.2%という良好な成績を示された。
 田中二仁先生(東京)は「矢追インパクト療法による”正樹堂方式”がん診療」で、平成14年6月から平成21年3月に延べ204名(実数201名)のがん患者の治療について発表をされた。特別な気功(天地気功)によりがんの診断を行ない、気功、井穴刺絡、YITおよびバイ・ディジタル・Oリングテストの併用による治療を行い、免疫能を低下させる種々の要因を徹底的に除去することにより癌治療をされている。気功の効果の向上により「がん活性」の指標である癌細胞テロメアを10-18gの極微小のレベルにまで低下させるのに以前は4〜5か月かかっていたが、現在は2か月程度にまで短縮した。中には5年以上経過良好で完全治癒に至った者もある。経過中に無用な検査・投薬、または生活の変化により免疫能の低下を来す例が少なくないので、慎重な経過観察が必要だ。手術、抗癌剤、放射線による癌治療はいずれも固有の免疫力を徹底的に弱めてしまうので、正しい治療ではない。癌治療においては、外科治療は腹水、胸水、出血などの癌合併症に対して有効であるが、 主体は免疫治療であることを強調された。甲状腺ホルモン剤が免疫機能を低下させ次々と癌を発症した例を示され、他のホルモン剤、向精神薬、抗菌薬、NSAIDsなども免疫能を低下させるので、現行医学の思想と治療体系を根本から見直す必要があると指摘された。
 矢追先生が右眼球突出の女子高校生にYITを行なった経過がビデオで示された。小学5年生の頃から頭痛、肩こり、冷えがあり、高校1年生の夏から右眼球の突出に気づいた。月経も月に2回、10日から2週間続き、ひどい月経痛に悩まされていた。YITを受け3回目から右眼の痛みがなくなり、冷えも改善し、眼球の突出も次第に目立たなくなって行った。今年1月10回目の注射を受けた後3か月ぶりに来院した際には、冷えと肩こりは大分改善しており、2週間前から右眼の突出に気づいた。月経痛はなくなり、月経は2週間間隔で月2回だが持続は1週間に短くなっていた。
 紙上発表として松葉光史先生(兵庫県)の「短報--或る長期YIT施行患者について」では、27歳で発症し、平成12年6月から治療を続けている45歳女性のベーチェット病患者(日本画家)について報告された。初診時は大学病院で治療を受けており、ベーチェット病は緩解しており、異常ないとの診断だったが、食欲不振、上半身のほてり、下肢の冷感、腹部の血のめぐりが悪い感じが続いていた。治療開始1週間で不眠が解消、約半年で、発熱、全身倦怠感、関節痛が殆ど消失した著効例だった。1年後には軽作業の創作活動を開始、5年後からは倦怠感もなくなりかなりハードな仕事もこなせるようになった。患者さんは「命を救ってくれたのは大学病院だったが、働ける体に戻してくれたのはYITだ」と明言した。
 次いで、竹田武彦先生(兵庫県)は「当院におけるYIT」の題で、注射液としてアレルゲンエキスの他に、塩酸エフェドリンやメチルエフェドリンの希釈液を併用して、アレルギー疾患だけでなく、種々の整形外科的疾患に有効であることを示された。
 最後の紙上発表は、武蔵野美術大学教授の関野吉晴先生の「インドネシアのボルネオ島の東にあるスラウェシ島におけるYIT」で、腰痛、膝関節痛、湿疹などの患者23例のご報告があった。

第16回矢追インパクト療法学会報告 (H20.8.26) [#h1497413]

上記学会が平成20年4月12、13日東京の学士会館で開催された。函館の岩山繁木先生の担当で「YIT、新たな息吹を」がテーマだった。

4月12日は医師探検家の関野吉晴先生の、中国西海省チベット人地区で行ったYITのビデオ上映があった。その後韓国の徐延瑞先生が、100人を越す3年半のYIT治療経験から、種々の疾患でYITの効果を感じているが、癌については今後の課題だとの講演があった。

13日は徐延瑞先生(韓国)の「大韓民国における矢追インパクト療法(YIT)、特に発達障害等に対する効果」で、YITが、発達障害、脳・神経・筋肉系統の病気に非常に有効であり、脳性麻痺、自閉症等に有効だった10例を示された。そして、治療開始4回目にはほぼ100%効果が出現し、知能の改善に続き言語能力が改善すること、また自閉症は、特に1歳半ぐらいまでに診断してYITを開始すれば、治りやすい疾患であると結論された。

続いて矢追博美先生(岩手県)の「妊娠性痒疹に対するYITの発症予防効果」では、以前、第2子妊娠時に重度の妊娠性痒疹を発症し、大学病院の皮膚科で治療を受けたが改善なく、出産1か月後に痒疹は自然に消失したが、痒疹の再発を恐れ第3子の妊娠は諦めていた女性が、股関節脱臼の疼痛がひどく日常生活も困難で、人工股関節置換手術が必要な状態で、平成17年9月、37歳で矢追医院に初診。YITの治療を受けると即座に股関節の痛みが消失し、心身共に全身的状態も改善し、昨年10月に第3子を妊娠した。今回の妊娠では、つわりも軽く、恐れていた妊娠性痒疹の再発もなく順調に経過しており、YITが有効であったと考えられると報告された。

次に、矢追先生(東京都)の「慢性腎不全(人工透析中)に対する矢追インパクト療法(YIT)」では、25歳で急性腎不全症状を発症し、以来7年間透析治療を受けている患者が、約2年前にYITを受け始めてからは、肩こり等の症状の改善のみならず、腎機能の低下が抑えられ、むしろ改善傾向にあるようにも見られることを示し、現代の透析医療の問題点も指摘された。

小島孝彦先生(愛知県)は「当診療所におけるYITの治療成績」で、7年間に渡るYITで、種々の疾患65例のうち、49例にYITが有効であったと示された。また小島先生は「高血圧症(左副腎過形成)に対する矢追インパクト療法(YIT)」でもYITの有効性を示された。

次に、著名な弁護士で参議院議員の、丸山和也先生による特別講演、「『行列のできる診療所』を目指す皆さんへ、国際法務の観点から『新しい医療』を考える」があった。医療事故裁判の例をあげて、それらの問題点を指摘された。また医は仁術で、ただ技術が優れていればよいのではなく、患者を満足させることが必要で、「人間と接しているのだ」という自覚が大事だと述べられた。また元気な高齢者の例をあげ、長生きの秘訣はそれぞれ異なるが、好奇心、興味、創造性を失わないことが大事だとも述べられた。

次に夏目明良先生(愛知県)の「パーキンソニズムに対して矢追インパクト療法(YIT)を行った一症例」の発表で、87歳男性にYITを行い症状改善、中止で悪化し、2か月後にまた再開すると病状の悪化はおさまったので、その後YITを続けている症例を発表された。

次いで矢追博美先生(岩手県)の、「重症アトピー性皮膚炎に対する矢追インパクト療法、特に最近の注射部位に関する考察」があり、全身に湿疹のあるアトピー性皮膚炎に、背部の脊柱両側の圧痛部位に縦に複数本の注射をしたり、病変の末梢に注射をすると良い効果が得られることなどを述べられた。

最後に、矢追先生の「新リハビリテーション医学:動眼神経麻痺に対する矢追インパクト療法」のビデオ上映があり、左眼・頭痛、左眼瞼下垂と注視障害を発症し、大学病院の脳神経外科では脳動脈瘤も疑われた40歳女性の例が、YITの治療経過を追って提示された。本人は種々の検査や職場での人間関係や過労等のストレスで極度の疲労蓄積と不安の中にあったが、アレルギー体質でもあり、友人に勧められてYITを開始したところ、2か月程でほぼ完全な回復が見られた。

以上の他に、竹田武彦先生(兵庫県)の「難治性掻痒感に対してYITが奏功したと思われる慢性腎不全(人工透析中)の一例」、田中二仁先生(東京都)の「癌診療その後」、張百欽先生(台湾)の「当診療所におけるYITの治療成績(12年目の成果)」およびイリナ・ミミノシュビリ先生(グルジア共和国)の「Results of YIT in Georgia of 2007y」の紙上発表があり、YITの優れた効果を示していた。

第15回矢追インパクト療法学会報告(H19.6.6)

上記学会が平成19年4月14(土)、15日(日)、東京の学士会館で開催されました。

14日の懇親会では、グレートジャーニーで有名な医師探検家で武蔵野美術大学教授の関野吉晴先生の「中国青海省チベット人地区におけるYIT」と題したビデオの上映があり、平成19年3月から4月にかけて、先生が中国青海省のチベット族の村で13歳の小児マヒの少年などに行なったYITについて報告がありました。

関野先生は、YITの効果を認めながら、その根拠となる事実の蓄積が期待されるとの御意見でした。

 続いて矢追博美先生(岩手県)が、平成18年10月にフランスのニースで開催された第24回世界牛医学会で「First Preliminary Results of "Yaoi Impact Therapy(YIT)" on The Domestic Cattle」(家畜牛における”矢追インパクト療法(YIT)”の最初の予備的効果)と題した発表をされた際のビデオ上映報告がありました。

矢追先生は平成17年の冬以来、虚弱な子牛と成牛にYITを行い、健康の回復等に著しい効果を挙げたことを示されました。「畜産分野でも現在、”薬漬け医療”が見直され、抗生剤乱用の抑制や、ホルモン剤の使用禁止などと厳しい状況となる中で、老齢牛等での発情促進や子牛の新生児期の下痢や発育不全などに対する、YITの安全で優れた効果は注目に値する」との、専門家からの評価も得られたそうです。

今後、牛を始めとした畜産や希少動物保護活動においても、世界中でYITの治療効果が大いに期待できると思います。

 翌4月15日には、まず徐延瑞先生が「大韓民国における矢追インパクト療法(YIT)の効果(2年半の経験)」と題した特別講演をされ、小児期から頭痛とてんかん発作が頻回に持続していた30歳の男性患者が、YITで症状が消失したことで健康や生活面での自信を持ち、その後結婚して幸せな新婚生活を送っていることや、障害者施設内での3人の自閉症患児にYITの速効性が見られ、担当の専門医達を驚かせていることなどが発表されました。

 山脇昂先生(東京都)は、「皮内注射療法(体に与えるスパイス作用)」と題し、「YITによる中性脂肪燃焼効果や若返り効果」について、多数の症例を発表されました。

田中二仁先生(東京都)は、「正樹堂方式癌治療(第5報)-5年遠隔を視野に-」と題し、平成19年3月までに「YITを組み入れた独自の癌治療」を行なった129名(延べ181症例)について、報告されました。その多くが末期癌や進行癌ということもあって、残念ながら治療中断されたり、お亡くなりになられた患者さんも多かったなかで、現在も29名を治療ないし経過観察中で、最長経過観察期間は、4年7か月にも達しています。

先生はこうした患者さん達に、バイディジタルO-リングテストや天地気功、井穴刺絡を組み合わせて安全に患者さん達の免疫レベルを高めるだけで、無害で安易に優れた癌治療の効果を出しておられます。また現在、現代医療では検出・検知が不可能なレベルにまで、癌の早期発見や早期治療を実践・努力されているとのことでした。

 夏目明良先生(愛知県)は、「蕁麻疹と矢追インパクト療法(YIT)」と題し、蕁麻疹に対してYITを行なう際の注意点や、蕁麻疹とCRPとの関連などについて、独自の意見を述べられました。

 また矢追博美先生(東京都)は、「”喘息犬”に対する矢追インパクト療法(YIT)」と題し、獣医さんからの通常の喘息薬等の注射や投薬では効果がなかった”喘息犬”に、YITですぐに症状の改善をみた一例を報告されたました。

 午後には、長野県の特定医療法人慈泉会相澤病院、傷の治療センター長の夏井睦先生による「新しい創傷治療」の特別講演があり、傷に対して直接消毒をせず、乾燥させたりガーゼを当てないという、現在普及中の新しい治療法について、創傷治癒のメカニズム、消毒薬の働き方などといった基礎から臨床の詳細にわたる明快な講演がなされました。

 最後に矢追博美先生(東京都)の「新リハビリテーション医学--(1)パーキンソン・認知症・幻覚・耳鳴りの合併高齢者を治す」というYIT著効例の特別講演(ビデオ上映)があり、さらに続けて矢追先生の、「新リハビリテーション医学--(2)発育・発達障害を治す」がありました。

出生時の異常から知的障害をもち、排尿排便も自立できない11歳の男児に対し、平成17年3月16日からYITを行なったところ、尿便失禁も改善、言語・表情もはっきりして、知的改善と共に少しずつ普通の子供らしくなってきて家族関係も改善、現在も1〜3週間に1度の注射を続けており経過は良好です。

一般にこういう発達障害は治らないものと思われていますが、YITのような簡単な方法で改善できるなら、本人、家族のみならず、社会、経済、人権面でも大きな福音と言えるでしょう。

 このほか、竹田武彦先生(兵庫県)の「当院におけるYITおよびYITに関する一考察」、小島孝彦先生(愛知県)の「当診療所におけるインパクタンに関する考察」、「愛犬に対するYITのトライアル」、張百欽先生(台湾)の「当診療所におけるYITの治療成績(11年間の成果)」、イリナ・ミミノシュビリ先生(グルジア共和国)の「グルジア共和国における、2006年の矢追インパクト療法治療成績」の誌上発表(寄稿)がありました。

 

第14回矢追インパクト療法学会報告

上記学会が平成18年4月8日(土)、9日(日)に東京都千代田区の学士会館で開催された。

8日は作家の渡辺一枝さんによる「遠くて近いチベット」と題した特別講演があった。チベットの地理・歴史・風俗から始まり、自ら患者となって経験したチベット医学について熱心に講演をされた。愛すべきチベット文化が、中国の影響で大きく変化するのは残念に思われる。その後の懇親会では矢追会長から、YITによる新たなリハビリテーションの可能性を示すビデオの上映と簡単な解説があった(後述)。

 9日はまず徐延瑞先生(韓国普州市)が、韓国で1年半の間に経験されたYITの症例報告をされた。

1例目は14歳の男子で、脳梗塞後遺症の右片麻痺と右腕の不随意運動が、YITにより改善し、経時的な書字の変化は、巧緻運動の向上も示しているようだった。

次の例は8才女児で、4歳からてんかん発作があり、抗けいれん薬4種類の治療を続けていた例だった。平成17年10月からYITを始め、同年12月から本年1月にかけて一時けいれん発作の頻度が著しく減少したが、その後はまた増加に転じている。

矢追先生から注射の間隔を開けたり、濃度を薄めるように助言があった。

次は私(伊利元)が、YITの実際(平成5年6月以来、約13年間に延べ1万人弱)について発表した。

岩山繁木先生(北海道函館市)は、11年間の総計623人のYIT例について、その確かな効果と、患者さん納得の上で安全第一に行っていることを述べられ、今後の本学会の在り方についても御助言をいただいた。

矢追博美先生(岩手県岩手郡)は、37歳女性のアレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎の患者さんのYITで、アレルギー症状の改善だけでなく、妊娠悪阻が2回とも軽くなり、陣痛から出産までの時間が短縮し安産であったと発表された。また、矢追先生は、注射部位を症状等によって変えることで、さらに良い効果を得ていることを述べられた。

次いで小島孝彦先生(愛知県西加茂郡)は、インパクタンの種類や濃度をO-リングテストで決めてYITを行い、ざ瘡治療に良い効果を上げていることを示された。

田中二仁先生(東京都八王子市)は、YITの他に気功やO-リングテスト等を取り入れた「正樹堂方式の癌治療」の成績を示され、進行癌や末期癌に対しても良好な治療効果を挙げておられる様子や、より早期に癌を見つけて治療を始める取り組みについても述べられた。

山脇昂先生(東京都渋谷区)は、へバーデン結節の治療にYITが有効だった症例を多数示された。

矢追博美先生はまた、37歳女性の”先天股脱”の例を示された。

1歳時に右股関節脱臼の手術をして、普通に生活していたが、33歳頃から左股関節の脱臼による疼痛が悪化し、5分間の歩行も困難、夜も痛くて眠れないほどになり、左股関節の人工骨頭置換術を整形外科医に勧められていた。

矢追医院には、湿布による皮膚炎と薬疹様の全身痒疹のため受診した。YITにより、左股関節の疼痛だけでなく、鼻炎症状、便秘、肩凝り、口臭(歯肉の痩せ)等も短期間で改善してしまったという。

4回目のYITを受けた後は、日常生活での痛みを感じなくなり、かなり力仕事をしても休めば治る程度の痛みしか感じないほどに改善したという。これは従来の常識を覆すYITの効果である。

夏目明良先生(愛知県知多郡)は自ら発案した「生気論(生気と電気)」で、”生体エネルギー”の利用の可能性と、YITのような微少刺激により活性化を促した培養細胞のエネルギーを取りだすシステム等について独自の考えを述べられた。

最後に、矢追博美先生(東京都千代田区)はビデオで「新しいリハビリテーションの可能性」を示された。

まず1例目は、10ヶ月程前に脳幹部出血を起こした右片麻痺のある51歳男性の例で、YITの注射後3分以内に右上下肢が軽く動くようになり、その後も注射の回数を重ねる毎に改善が見られた実例を見せられた。

次は40歳代の男性で、23年前に交通事故を起こし、右足首の開放性脱臼粉砕骨折の後遺症で機能障害が残っていた人が、たまたま花粉症治療のために受診し、YITの注射直後(1分足らず)から右足を健全な左脚と同様に動かせるようになり、患者自身驚いていた実録であった。

この他に誌上発表として、西田正文先生(福岡県北九州市)、竹田武彦先生(兵庫県明石市)、張百欽先生(台湾嘉義市)、イリナ・ミミノシュビリ先生(グルジア共和国トビリシ市)により、新たな知見と良い成績が示された。

第13回矢追インパクト療法学会報告(H17.7.25)

平成17年4月9日、10日に上記学会が岡山市の岡山シティホテルで開催されました。

9日の懇親会と10日の最初の演題は韓国の徐延瑞(スルゥー チュンスルゥー)先生による「YITの力」と「大韓民国でのYIT、7ケ月の経験」という題でした。生後7ケ月、1歳半、2歳2ケ月、12歳の4例について、脳性麻痺、てんかん等の症状が、YITによって短期間で著しく改善することができたことが報告され、小児科専門医の徐先生自身が驚いてしまうほどでした。

 続いて、安田英己先生(岡山県)の「矢追インパクト療法と出会って」という演題では、先生が平成9年にYITを始められてからの経過を発表され、YITの重要性を指摘されました。

山脇昂先生(東京都)は、YITを継続することでヘバーデン結節のこわばりが改善した例を3例報告され、また、YITで糖尿病の検査値が徐々に改善したことを示され、運動できない人の運動代替療法になるとのことでした。

 松葉光史先生(兵庫県)は「ペットアレルギーとYIT」と題し、ペットの毛等がハウスダストに比し吸入されやすいことを示され、また検査と治療においてペットの種類を考慮したより細かな対応が必要なことを述べられました。

竹田武彦先生(兵庫県)は、YITで重要な役割を果たしていたパスパートに代わり、塩酸エフェドリン、メチルエフェドリンを使用して良い効果を上げていることを示されました。また、36歳の通年性アレルギー性鼻炎の女性のYITでは、途中から塩酸エフェドリンを追加して更に症状が改善したことを示されました。矢追博美先生(東京都)は、YITにおけるインパクト刺激物質”インパクタン”の種々の工夫について発表されました。

 小島孝彦先生(愛知県)はインパクタンの選択にO-リングテストを用いて、種々のエキスを使用されています。

田中二仁先生(東京都)は、種々のガン治療に当り、気功、O-リングテストに加えてYITの変法を用いて大変良い効果を上げていることを示されました。

西田正文先生(福岡県)は、幼児3人がいる30代の夫婦の不定愁訴がYITを中心とした治療により改善した例を示され、また併せて行っている治療法(酸素吸入他)についての説明がありました。

 矢追博美先生(岩手県・東京都)は、化学物質過敏症の簡便な治療法としてのYITを紹介されました。また、「夜尿症の第一選択的治療法としてのYIT」を示されるとともに、「YIT における”インパクト刺激”による”非薬物的心身医療”と精神安定化作用」について講演されました。

 特別講演として、「ナムド診療テント--関野吉晴さんの矢追インパクト療法備忘録」と題し、NGO「ランタンプラン」代表の貞兼綾子さんから、ネパール=ヒマラヤ北西部ドルポ地方ナムド村での昨年3月の関野吉晴先生のYIT治療状況の詳細についての報告がありました。

 また、県立広島大学生命環境学部教授の三羽信比古先生は「ハイパー抗酸化水の抗癌効果と細胞死のナノテク制御」という特別講演をされ、「本来は細胞毒である過酸化水素水を細胞に微量与えることで逆に細胞寿命を延長させる予防ワクチン効果(ホルミーシス様効果)が出せるのは、YITにも共通な現象である」と述べられました。

最後に矢追博美先生(岩手県)が「畜産領域におけるYIT の意義」という講演で、生後4ケ月の虚弱牛がYITにより著しい改善を示した例や、生後数週間の虚弱牛達が即座に元気になった例など、今後の畜産領域へのYIT の応用編について述べられました。

 他にも、台湾、グルジア共和国の先生方や関野吉晴先生の誌上発表があり、また僧侶の玄侑宗久師や大下大圓師の特別寄稿もあって、YITの広がりが感じとれました。

第12回矢追インパクト療法学会報告(H16.10.20)

上記学会が群馬県高崎市の丸茂医院の丸茂畠子先生のお世話で、本年4月10、11日群馬県高崎市の高崎ワシントンホテルプラザと高崎地域医療センターで開催されました。

今回のテーマは「矢追インパクト療法( YIT)、新時代」ということで多くの発表がありました。

 10日の懇親会では平成14年の第10回YIT学会で特別講演をされた医師で探検家かつ武蔵野美術大学教授の関野吉晴先生のビデオ講演がありました。

今年の3月13〜27日ネパール王国北ドルポ地方ナムド村で関野先生自らその住民79人にYITを施行された報告です。短い滞在中に多くの効果をあげることができ、また現地の医師に引き継ぐことができたので、今後のさらなる成果が楽しみです。

11日の一般演題を以下に述べます。まず、山脇昂先生(東京都)は、YITの様々な疾患に対する効果を豊富な写真で示されました。注射により即座に顔色が良くなリ、曲がった背中が伸びる例、高脂血症や糖尿病に対する効果を示し、その抗加齢効果を示されました。

田中二仁先生(東京都)は、Oーリングテストで経過を見ながらYITを種々の癌治療に用いての良い効果を報告されました。注射を刺す際の針の向きは、生体エネルギーの流れの点から考慮する必要があると示唆されました。

夏目明良先生(愛知県)は、統合医療の中での矢追インパクト療法の課題について独特の理論を述べられました。

西田正文先生(福岡県)は、1〜3才の幼児にYITを行うことで幼児の心身の成長を促し、母親はそれに喜びを感じることを示されました。また、1)ひもじさを体感させる、2)冷暖房を効かせ過ぎない、3)挨拶をしっかりさせる、4)利己的甘えをゆるさないことを母親に約束してもらうことで、より良い結果を得ておいでです。次いで、

小島孝彦先生(愛知県)は、YITで難治であった特異な「ふらつき」の症例を報告されました。

 竹田武彦先生(兵庫県)が「パスパートなきYITに関する検討-パスパートに代わる塩酸エフェドリン、メチルエフェドリンの使用経験(続報)--」と「アレルギー性鼻炎に対して、パスパートの代わりにメチルエフェドリンが効を奏した一例」を、また千葉友幸先生(東京)は「アレルギー性鼻炎におけるYITの抗原選択について(第2報)」を、そして松葉光史先生(兵庫県)は「繊維筋症候群に対するYIT 」についてそれぞれ紙上発表されました。

 特別講演としてフジテレビジョン解説委員で、「報道2001」のニュースキャスター、国際医療福祉大学客員教授黒岩祐治先生から「納得できる医療を実現するための政治の課題」がありました。大々的にキャンペーンをして救命救急士誕生に至った経緯を述べられ、看護師の地位向上に努力される中でのエピソードといった貴重なお話しを伺うことができました。

 最後に矢追博美先生(岩手県)は「”矢追インパクト療法(YIT)”と”多項目IgE陽性患者(MIEPPs)”の臨床研究によってもたらされた、IgEの新たな捉え方と新型免疫療法の基礎構築」についての特別講演があり、”IgEラスト地図IgE RAST Map (IgERAM)”という新概念を提唱されました。 

 更に、今年も、台湾の張百欽(チャン・バイチン)先生から「YITの8年間の治療成績」を、グルジア共和国のイリナ・ミミノシュビリ先生から「2003年の同国でのYITの治療成績」を特別寄稿され、共に素晴しい成果が報告されました。

第11回矢追インパクト療法学会報告(H15.10.15)

 上記学会が本年4月12、13日京都市の京都新阪急ホテルとキャンパスプラザ京都で開催されました。今回のテーマは「 YIT、さらなる発見」ということで多くの発表がありました。

12日の懇親会では、関西鍼灸大学生理学教授の上田至宏先生の特別講演「東洋伝統医学の中のチベット医学」があり、チベット密教を基礎としたチベット医学の特殊性と今後の必要性について述べられました。

13日の一般演題を以下に述べます。まず、木村茂先生(京都府)は「YITを10年以上続けてきて思うこと」という題で種々の疾患に対して有効であることを示すとともに、いくつかの問題点の指摘をされました。

竹田武彦先生(兵庫県)は、YITの刺激物質(インパクタン)としてメチルエフェドリンを変形性腰椎症、膝関節症の腰痛、膝関節痛に用いて有効であることを示し、更に検討を加えていきたいと述べられました。

松葉光史先生(兵庫県)は、現在16才の女性で、頭痛、鼻汁、全身倦怠感のため平成12年以来度々登校不能となっていた例の報告をされました。YITを断続的に受けていたが、平成14年7月から定期的にYITを受けることにより登校可能となり、無事に卒業、大学に入学できた例を紹介され、慢性疲労症候群での早期治療の必要性と個々の症例に合わせた治療の必要性を述べられました。

 小島孝彦先生(愛知県)はYITが鶏眼に効果を示した例と自閉症に有効であった例を示されました。

私(伊利元、埼玉県)は、YITが腸管の透過性亢進を回復させる可能性について述べました。

山脇昂先生(東京都)は、YIT注射の直前と直後に身長を測り-3〜20mmの変化を認め、長期的な効果として脊柱後彎症の改善、姿勢の改善などが認められ、臓器の歪みの改善、脊椎・内臓の歪み予防が期待できると述べられました。また痛風発作の疼痛部の周囲に注射したYITにより疼痛が即座に治まった例を報告されました。

岩山繁木先生(北海道)は、アトピー性皮膚炎で眼周囲に湿疹を認める例に梔子柏皮湯とYITの併用が有効であると述べられました。田中二仁先生(東京都)は、種々の癌治療に他の治療と併せてYITを施行し、バイ・ディジタル・O-リングテストによって治療効果を確認することができたと発表されました。

 矢追博美先生(岩手県)は、YITの注射でばね指の痛みが直ぐ軽快し、関節を屈曲できるようになった例を報告されました。また、YITにより天然パーマの巻き毛が直毛になったり、髪先の枝毛がYIT開始した途端に無くなった例など髪の毛の質が良くなる例を示されました。矢追先生はインパクタンとして種々の薬剤を試みておられて、いずれもそれなりの効果を示すが、決定的なものはまだ見つかっていず、”全人的免疫機能賦活剤”の総合的研究が望まれると発表されました。

 昨日に続き上田至宏先生の特別講演が2題ありました。「ホメオダイナミックスと東洋医学」では、東洋医学はゆらぎと場を重視しており、カオス理論に通じること、脳には健康なパターンが記憶されており、経絡、経穴を刺激することで健康な状態に引き戻そうとする働きがでてくることを示され、それをMRIによって確認する実験を発表されました。また鍼治療時の術者と患者の脳波の共鳴現象についても示されました。更に「曼陀羅に学ぶ生理学」では、高野山の両界曼陀羅の考え方は、脳の構成、機能のシステム的解釈に類似性が認められることを例を挙げて示されました。

 他に西田正文先生(福岡県)、張百欽先生(台湾)、イリナ ミミノシュビリ先生(グルジア共和国)の誌上発表がありました。